
資産運用業界はいずれAIに淘汰されるのか。
資産運用業界はいずれAIに淘汰されるのか。
私はそんなことはないと思う。
例えば、最近、前年同期と比べ減益となったことから大きく株価を下げた銘柄があった。
おそらく表面上の数字を判断した投資家、AI等が売りを判断し下げ幅を拡大したのであろう。
しかし財務指標を良く読み込んでみるとどうだろう。
いろんな事に気が付く。
1つ目は投資費用、広告費等の計上だ。
新規事業を立ち上げた場合は、将来収益獲得のため投資費用が先行した結果、利益が減益となり、嫌気売りから下げることがよくある。
果たして本当に売りなのだろう。
将来予想の見通し欄を読み込むと、先行費用をリターンを何倍かにして投資家に分配する見通しを示している。
こういった場合は状況をしっかりと把握して株価が底を打ち反発してきたところを再び狙いたいものである。
2つ目は引当金、減価償却費、減損損失等の計上だ。
こうした費用の計上は実際には現金の出し入れを伴っていない。
つまり、会計上、要請された費用計上であり、実際には現金は手元に残っている。
ある会社で大幅な受注があることから多額の引当金を計上したところ、損益計算上は前年同期比、増収減益とある投資情報サイトに記載があった。
だが現金の支出を伴っていないことから、上記、引当金を足しこむと実際には増収増益となった。
現在のAIでは、ここまで読み取れないであろう。
こういった点で、投資顧問業の真価が問われる。