
あの日から7年。
2万人を超える犠牲者が出た「3月11日」東日本大震災の発生から7年がたちました。
この期間が短いのか長いのか、どう感じるかは人それぞれです。
今年も被災地では遺族などが亡くなった人々に祈りをささげました。
津波で児童と教職員84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校の旧校舎では遺族などが集まり地震が発生した時刻の午後2時46分に黙とうしました。
一方、東京では政府が主催する追悼式が開かれ、秋篠宮ご夫妻のほか、安倍総理大臣や遺族の代表が参列しました
復興庁によると、被災者のための宅地を造る「高台移転」は90%、災害公営住宅は93%が完成。
国道や鉄道も100%近くが復旧、再開しているそうで、防潮堤は計画の92%で着工し、うち半分近くができあがっているそうです。
しかし、今も約7万3千人以上の方が避難生活を送っています。
そして、インフラを中心にまちの姿が再興する一方、人口の流出に歯止めがかからないそう。
なんと岩手、宮城、福島の3県は震災前と比べて約25万人減少。
沿岸部を離れ、別の地で生活を再建する被災者が増えています。
観光目的の宿泊者数も、3県とも震災前の水準に及んでいない。
原発事故に遭った福島では、4町村で避難指示が一斉に解除され、間もなく1年になるが、帰還者はとても少なく、農業産出額も回復していないそうです。
2万2千人以上が犠牲になった東日本大震災から、11日で7年がたち、住居や道路、鉄路などまちの形は整備されつつありますが、人々の暮らしやコミュニティーの立て直しは道半ばという事になります。
1人1人にできることは限られているかもしれませんが、今回各地の追悼式などをみて「絶対に風化させてはいけない」と改めて感じました。